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ENMAGAZINE取材記事 -「人に寄り添う在宅ケアを—  グリーン在宅クリニックの歩みとこれから」

事業所

グリーン在宅クリニック

地域

倉敷市

岡山県倉敷市の住宅街にあるグリーン在宅クリニック。2019年の開院以来、患者さんの自宅に寄り添いながら診療を続けてきました。掲げてきたのは「患者本位」「全人ケア」「自己重要感」という3つの理念。病気だけを見るのではなく、その人が大切にしてきた価値観や強みを支えたい——そんな思いが診療の根っこにあります。

今回、院長の國末充央先生に、在宅緩和ケアの実際、組織づくりの工夫、そしてこれから立ち上がる訪問看護チームへの想いを伺いました。

「病気の向こうにある、その人らしさを見たい」

國末先生はもともと外科医としてキャリアを歩み、その後、緩和ケアの道に進みました。現在クリニックは緩和医療の基幹施設に認定され、岡山県内で専門医育成が可能な5つの施設のひとつとなっています。

「薬や処置はもちろん大切ですが、それだけでは足りません。在宅ケアは“心”に触れる場面がとても多い。ホスピスマインド、つまり相手の思いをそのまま受け止め、争わずに寄り添う姿勢が欠かせないんです。」

試行錯誤から見えてきた“働きやすさ”

立ち上げから間もない頃は、組織づくりに悩むこともあったといいます。看護師が続けて退職するなど、クリニックにとっては大きな試練もありました。

「人が辞めてしまう経験は正直つらいものでした。でもその中で『どうすれば続けやすい環境になるか』を考え抜いたんです。週3日勤務など柔軟な働き方を導入し、チーム全体が前向きに動き出せた。いま振り返れば、すべてが次の改善につながっています。」

その経験を経て、今は「健全な循環のある組織」に。つまり、良い人が入れば自然と風土が刷新され、メンバーが育ち合う職場を目指しています。

新しく始まる訪問看護チーム

いよいよ次のチャレンジは訪問看護チームの立ち上げです。國末先生はその構想を、こう語ります。

「患者さんの価値観に想像力を持てる人たちとチームをつくりたい。医師と看護師が対等に支え合える関係で、患者さんやご家族が『ここなら安心できる』と思える場を整えたいですね。」

教育体制についても、入職時のオリエンテーションから同行訪問、OJTまで段階的に進める仕組みを用意。毎朝のミーティングでは、院長やスタッフによる“ミニレクチャー”を行い、学び合う文化を育んでいます。

仕事のやりがいと喜び

「在宅診療のやりがいは、患者さんやご家族の笑顔に出会えることです。苦痛がやわらいだ瞬間に安心の表情を見せてくださったり、ご自宅で望む時間を過ごせた時の安堵感に立ち会える。そんな一場面に一緒にいられるのは、在宅ならではの喜びです。」

働くスタッフからも「在宅だからこそできる看護がある」「病院では見られなかった生活の側面を支えられるのが嬉しい」との声があがっています。

國末先生から未来の仲間へ

「仕事は1日の3分の1を占めます。その時間を楽しく、豊かに過ごせる職場にしたい。患者さんに寄り添うことは、自分自身を大切にすることにもつながります。一緒に支え合いながら、新しい訪問看護チームを築いていける仲間をお待ちしています。」

編集後記

過去の困難も、いまのチームを形づくる大切な学びとして語っていただきました。記事全体を通して、温かみと未来への希望が伝わるよう意識して編集しています。

ENMAGAZINEでは、求人票では伝わらない「リアルな職場の姿」を深掘りする独自の取材記事を多数掲載しています。

たとえば、ある介護施設の特集記事では、現場スタッフの方にインタビューを実施。実際の働き方や人間関係が見える内容になっています。

また、別のインタビューでは、「転職のきっかけ」「実際に働いて感じたギャップ」「続けられている理由」など、リアルな声をそのまま掲載。他の求人サイトでは見られない、本音の部分がわかる内容です。

さらに、管理職の方へのインタビューを通して、職場の方針や社員教育、将来のビジョンまで掘り下げて紹介。どんな人材を求めているか、どんなキャリアが築けるかを明確に伝えることで、ミスマッチのない応募が可能になります。

求職者の「ここで働いたら、どんな毎日が待っているのか?」という疑問に対し、ENMAGAZINE求人情報+現場の空気感”をセットで届けることにこだわっています。

グリーン在宅クリニック

岡山県倉敷市の「訪問診療専門 グリーン在宅クリニック」は、その名の通り訪問診療専門のクリニックです。
患者さんやご家族の「住み慣れた場所で暮らしたい」という想いを叶えるために、病院に通院・入院するのではなく、患者さんのご自宅に医師が訪問する形をとっています。患者さんの病状にあわせて計画を立てて医師が訪問し、ご自宅での診療・治療・薬の処方や療養上のアドバイス等を行うことが可能です。
「本当は家に居たいけど、通院が難しいから入院をしている」「出来ることなら、家で家族と過ごしたい」そのような患者さんとたくさんお会いしてきました。患者さんが望む形で適切な医療を受けられること、それがグリーン在宅クリニックの願いです。

 

HPはこちら↓

https://www.green-hc.com/

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