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ENMAGAZINE取材記事 -「この人の人生に、最後まで寄り添いたい」

事業所

看護小規模多機能ホームぶどうの家 真備

地域

倉敷市

──ぶどうの家で働くということ。神崎さん、久保さん、三原さんの物語。

看護小規模多機能ホームぶどうの家 真備 管理者:神崎さん(入社12年目)

看護小規模多機能ホームぶどうの家 真備 介護職/リーダー:久保さん(入社12年目)

小規模多機能ホームぶどうの家 船穂 介護職:三原さん(入社1年目)

縁”から始まり、仲間と築いた介護の現場。

「介護って“汚い”とか“きつい”って思われがちだけど、全然ちがう。」

そう優しく語るのは、「ぶどうの家」で12年目を迎えた神崎さん。
かつてはヘルパーとして働いていた彼女が、真備に新しくできるという施設のうわさを耳にして、ふと「応募してみよう」と扉をたたいたのが始まりでした。

「“ぶどうの家”のことも、理念のことも、何にも知らなかった。でも、なぜか“ここしかない”って思ったんです。」

始まりは、まさに“縁”。
でも、そこからの日々は決して平坦ではありませんでした。新設施設ということもあり、初めは利用者さんも少なかったため、船穂の施設に行って研修を受けることもありました。月日が経つことに辞めていく仲間もいた中、神崎さんは当時をこう語ります。

「辞めたいって、何十回も思いました。でも、残っていた久保さんと話すたびに、“一緒にやっていこう”って思えて。助け合いながら、踏ん張ってきました。」

■ 久保さんが語る、“ぶどうの家のあたたかさ”

久保さんもまた、神崎さんと同時期に入社したひとりです。
「真備の立ち上げに関わって、最初はほんとに右も左もわからなくて…。でも、神崎さんがいたから、何とかやってこられた。」

久保さんは、神崎さんのことをこう表現します。

「怖い時もある。でも、それ以上に優しい。“その人のことをちゃんと見ている”人なんです。」

神崎さんの介護は、どこまでも“その人自身”に寄り添っている。排泄介助や身体のケアだけではなく、「この人はどんな人だったのか」「どんなふうに生きてきたのか」を知ろうとする姿勢です。
それこそが、“ぶどうの家らしさ”を体現しているのかもしれません。

■ 三原さんの出会い──この空気、この人たちと働きたい。

三原さんが「ぶどうの家」を初めて見学に訪れたとき、真っ先に感じたのは「空気のやわらかさ」だったといいます。

「職員さんたちの雰囲気がとってもあたたかくて、“あ、ここならやっていけそう”って思えたんです。」

実際に働き始めて、その印象は確信に変わりました。
年齢や経験に関係なく、誰もが意見を言える場所。誰かが悩んでいたら、そっと寄り添ってくれる誰かが、すぐそばにいる。

「やっぱり、“人”なんですよね。この職場のいちばんの魅力は。」

■ 「終わり方まで、一緒に考える」介護の本質とは

「介護って、その人の“人生の終わり方”まで一緒に考える仕事なんです。」

排泄や身体介助はもちろん大切。でも、それだけじゃない。
「どんな人生を歩んできて、どう生きたいと思っているのか」。
そこに思いを馳せながら、その人の表情や声色、ふとした仕草に耳をすませる。
そして職員同士で小さな変化を共有し合う。
それが“ぶどうの家”での介護です。

ときに、「こんな話ができたんだ!」と他の職員が驚くような記録が残されることもあります。
その背景には、“本当にその人を知ろうとするまなざし”があります。

「支え合いがあるから、責任をもって仕事に向き合える。だから、無理なく、長く働ける。」

ぶどうの家の職員が「休みが取りやすい」と口にするのは、単に自由な環境だからではありません。
そこには、「お互いを尊重し合い、助け合う」という職場の文化がしっかり根づいているからこその安心感があります。

誰かが休むときは、誰かが責任をもってカバーする──。
そんな信頼の積み重ねがあるからこそ、無理なく、自分のリズムを大切にしながら仕事に取り組めるのです。

単に“楽ができる職場”ではなく、「長く、真剣に仕事と向き合いたい人」にとって、無理なく力を発揮できる環境が整っています。

実際に、あるスタッフが趣味の時間を楽しむために10日間の休暇を取ったときも、職場全体で支え合い、「また元気に戻ってきてね」と送り出しました。
その背景には、一人ひとりが“信頼できる仲間”として日々の仕事を大切にしているからこそ成り立つ関係性があります。

■ 求めるのは、肩書きではなく、“まっすぐなやさしさ”

「経験があるとかないとか、あまり気にしません。必要なのは、“人の話をちゃんと聴けること”。自分の価値観を押しつけず、相手に合わせられる柔軟さ。そこがいちばん大事。」

神崎さんは、新しく仲間になる人にそう語りかけます。

ぶどうの家は、ちょっと変わったところもある職場です。
社長はまるで友達のように話しかけてくるし、忙しい中で突然「花見に行こう!」と言い出すようなユニークな人です。
でも、そこには「いざというときに動ける力を育てたい」という願いが込められています。真備が被災したこともその要因でしょう。

このやり方が合う人もいれば、合わない人もいる。
でも、ここには「人のあたたかさ」が息づいています。

もしあなたが、「誰かの人生に、本気で関わってみたい」と思っているなら。
もしあなたが、「あたたかい職場で、人とちゃんと向き合いたい」と願っているなら。

ぶどうの家には、きっとあなたの居場所があります。
私たちは、あなたのやさしさを待っています。

ENMAGAZINEでは、求人票では伝わらない「リアルな職場の姿」を深掘りする独自の取材記事を多数掲載しています。

たとえば、ある介護施設の特集記事では、現場スタッフの方にインタビューを実施。実際の働き方や人間関係が見える内容になっています。

また、別のインタビューでは、「転職のきっかけ」「実際に働いて感じたギャップ」「続けられている理由」など、リアルな声をそのまま掲載。他の求人サイトでは見られない、本音の部分がわかる内容です。

さらに、管理職の方へのインタビューを通して、職場の方針や社員教育、将来のビジョンまで掘り下げて紹介。どんな人材を求めているか、どんなキャリアが築けるかを明確に伝えることで、ミスマッチのない応募が可能になります。

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看護小規模多機能ホームぶどうの家 真備

看護小規模多機能ホーム ぶどうの家真備は、「在宅にこだわる」という想いのもと、地域に根ざした介護サービスを提供しています。

平成26年元旦のオープン以来、
「在宅にこだわる」
「目の前のその人を支える」
「どこでどのように暮らしたいかを一緒に考え楽しむ」
「自分たちの都合で投げ出さない」
という理念を大切にしながら歩んできました。

西日本豪雨で被災した時も、この理念があったからこそ乗り越えることができました。

登録定員は29名、通いの定員は1日15名。
小規模だからこそできる、柔軟できめ細やかな支援を心がけています。

ご近所の方々からの「頑張りねぇよ」「頼むよ」という声が、私たちの励みです。
これからも、地域の皆さんとともに歩んでいきたいと考えています。

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